「ハッピーイースター遥」
「は?、はっぴー…いーすたー…」
「イースターといえばなんだと思う?」
「黄泉がえり」
「そうだけど、そうじゃないわ。イースターといえば卵。卵といえばお菓子よ。つまり…ハッピーイースター!」
彼女は嬉しそうに玉子形の器に盛ったお菓子を差し出すと、聞いてもいないのに説明を始めた。
「温泉玉子ってあるじゃない?あれをお菓子で再現できないかしらって思って作ってみたの。外側はホワイトチョコでコーティング、中身はプリンよ。つまりハッピーイースター!」
スプーンをそっと、優しく握らされた。あまりにも色気のある触り方をされたので、一瞬勘違いしそうになったが、つまりハッピーイートして欲しいらしいことは理解した。
「私の誕生月が4月で、遥の誕生日が12日だから、私達2人でハッピーイースターよ。どちらも欠けてはいけないの。2人合わせてハッピーイースター!」
なんだかよくわからないが、お菓子作りにかこつけられるイベントがあって嬉しいらしい。バレンタインもクリスマスも、大体こんなハイテンションになるのを思い出す。楽しそうでなによりである。


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ハッピーイースター。気力がなくてぶつ切りである。